2000年が最後の蒸溜となり、2004年には設備を完全に撤去してしまった「羽生蒸溜所」。その貴重な原酒を樽から少量ずつ払出しバッティング、年数ごとに異なる後熟樽を使用しました。
また、自然の状態にこだわりノンチルフィルター(冷却濾過なし)、ノンカラー(無着色)にてボトリング。しかも、20年という時の重みを十分に堪能していただくためにカスクストレングスとしました。食後に時間をかけて、ゆったりと飲んでいただきたいと思います。
ラベルには県花、県木、県鳥であるサクラ草、ケヤキの葉、そして天然記念物のシラコバトを配しさりげなく蒸溜所のオリジンを主張しています。ボトリングを重ねるごとに増えてゆくシラコバトの数は3羽目となりました。
小さくとも、こだわりの造りをしていたジャパニーズ・シングルモルトの深い味わいをお楽しみください。 ティスティングコメント
赤みを帯びた褐色。トップノートは甘く豊潤、マロングラッセのようなフレーバーを感じる。ウッディーで複雑なビターさをアフターに感じる。
時間とともに変化する香りは余韻も長く熟成感が楽しめる。食後にゆったりとした気持ちでくつろぎながら。シガーモルトとしても適しており、煙とのマリアージュもお勧め。